パーマカルチャー

パーマカルチャー―農的暮らしの永久デザイン

ビル モリソン / 農山漁村文化協会

スコア:


パーマカルチャーというのは、人間にとっての恒久的持続可能な環境をつくりだすためのデザイン体系の事である。パーマカルチャーという語そのものは、パーマネント(permanent 永久の)とアグリカルチャー(agriculture 農業)をつづめたものであるが、同時にパーマネントとカルチャー(文化)の縮約形でもある。文化というものは、永続可能な農業と倫理的な土地利用という基盤なしには長くは続きえないものだからである。

元はミクシィのコミュニティで出会ったこの言葉。
パーマカルチャーの核心はデザイン(設計)である。デザインとは物と物のあいだの関連の事である。…デザインすべき構成要素をもっとも効率よく機能させるためには、それらを適所に配置しなければならない。

要するに、持続可能な生活をしよう、出来るだけ余計なエネルギーを使わないために、効率的なやりかたを紹介しよう。という本。というよりももはや教科書。現代における農業の在り方、というのを突き詰めた姿だと思う。パーマカルチャーという分野をなぜ園芸学部で取り上げないのか全く分からない。
土壌改良の仕方から、防風林の配置様式、家屋の間取り、果ては動物の飼い方まで、幅広く、かつ驚くほど細かなところまで教えてくれる。それは
それぞれの構成要素の間に実際に役立つ関係をつくりあげ、ひとつの要素が必要とするものが、他の要素の産生物によって充たされるようにするのである。そのためには、全ての構成要素について、その基本的特徴と、それが必要とするものと、その産生物とを良く知っておくことが必要である。

という考えから来る。
ニワトリを飼う。ニワトリを畑に入れれば地面をひっかいて除草し、あとには肥料を残してくれる。畑の余った作物はニワトリが処理する。といった風に、キャベツはキャベツ、ニワトリはニワトリ、といった風な従来の農業から一転、それぞれを関連付けて、うまいこと楽してやっていこうよ、と。膨大な量のものと関連付けて、これでもかというほど合理的な農業生活を提案。
ビル・モリソンは食物生産をもう一度、都市部に取り戻すことを目指している。


ビル・モリソンは切実にメッセージを送ってくる。
ときどき、われわれ、地球上の者すべてが、意識的なあるいは無意識的な陰謀に捕えられて、自分自身を無力にしているように思われる。しかしながら人間こそが、他の人が生きていくのに必要な物全てを生産するのであり、そうして初めてともに生き残ることが出来るのである。飢饉であろうと、不正であろうと、またこの世界のばかげた考え方であろうと、全てそれらを立て直すことが出来るのは私たち自身なのだ。



私の効果的な活動の妨げになっているものは、都市の権威に頼ろうとする、私たち自身の受動性にある。

[PR]
by santos0113 | 2010-03-06 18:51 | book
<< ふと 連戦連敗 >>